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la memoria dei cibi

la memoria dei cibi

~ 私の読書歴 ~

青山七恵 
 ・ひとり日和 (20歳のフリーター、知寿は上京すると同時に遠縁にあたる女性の家に居候することに。その女性、吟子さんは71歳。
  ジェネレーションギャップのある2人だが、2人とも女性で、恋をしている。やがてつかず離れず、独特の関係を築いていく・・第136回芥川賞受賞作)


朝井まかて
 ・恋歌〔れんか〕(樋口一葉の歌の師匠として知られ、明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰していた中島歌子は、幕末には天狗党の林忠左衛門に嫁いで水戸に
  あった。尊皇攘夷の急先鋒だった天狗党がやがて暴走し、弾圧される中で、歌子は夫と引き離され、自らも投獄され、過酷な運命に翻弄されることになる。
  「萩の舎」主宰者として後に一世を風靡し多くの浮き名を流した歌子は何を思い胸に秘めていたのか。第150回直木賞受賞作)


浅田次郎          
 ・お腹召しませ (入婿が犯した不祥事。お家を保つために御留守居役が出した名案は「腹を切れ」。
  妻や娘にも「お腹召しませ」とせっつかれ、後にひけなくなった又兵衛は・・ 他全六篇)

 ・憑神 (時は幕末動乱の時代、貧乏旗本の次男の身ながら、その才を見込まれて大身の入婿となった彦四郎。だが跡継ぎを授かった途端離縁され、
  実家に出戻るはめに。ふとした気まぐれから、荒れ果てた祠を拝んだ彦四郎の前に現れたのは、神は神でも人に仇なす神だった・・)


池井戸潤
 ・空飛ぶタイヤ (小さな運送会社のトレーラーが起こしたタイヤ脱輪による死亡事故。事故原因は整備不良か、それとも・・。
  「容疑者」と目された運送会社の社長が、たったひとつの事故の真相に迫る、果てなき試練と格闘の数か月)


池澤夏樹
 ・きみのためのバラ (永遠に消えない人生の一瞬。ヘルシンキ、ミュンヘン、メキシコ、バリ、アマゾナス、沖縄・・。
  世界の片隅でひっそりと起こる出会いと別れ、8つの短篇集)


伊坂幸太郎
 ・重力ピエロ (連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。無意味な言葉の羅列に見える落書きは一体何を意味するのか?
  キーワードは放火と落書きと遺伝子のルール。とある兄弟の物語)

 ・アヒルと鴨のコインロッカー (「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた
  主人公。標的はたった一冊の広辞苑─ 四散した断片が描き出す物語の全体像とは・・)

 ・チルドレン (「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる
  不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ・・。心温まる連作短編)


石田衣良
 ・てのひらの迷路 (恋愛、小説、そして母との別れ・・。作者が2年かけて書きつづった24篇の物語。ストーリーを味わいながら人気作家の素顔を垣間みるこ
  とができる)


井上荒野
 ・切羽へ (静かな島で夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。
  やがて二人はこれ以上は進めない場所へと向かってゆく。「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。
  宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。第139回直木賞受賞作)


冲方丁
 ・天地明察 (江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること・・。
  碁打ちにして数学者・渋川春海の20年余にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋。日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも
  重厚に描く傑作時代小説)


円地文子
 ・源氏物語─光源氏と女たちの王朝絵巻(ビジュアル版日本の古典に親しむ(1)
  (“見開きごとの脚注”と“ビジュアルな誌面作り” 作中世界がイメージできたり、登場人物の心象風景などが写真として表現してあり、古典をより身近に
  感じ、より楽しく読める。源氏物語の世界を堪能できる)


小川洋子
 ・ミーナの行進 (美しくてか弱くて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は損なわれることがない・・・ 懐かしい時代に育まれた、
  二人の少女と、家族の物語)


奥田英朗 
 ・空中ブランコ (ジャンプがうまくいかないサーカス団員、先端恐怖症のヤクザ・・・。精神科医伊良部のもとには今日もおかしな患者たちが訪れる。 
  第131回直木賞受賞作)

 ・町長選挙 (パニック障害の球団オーナー、平仮名を忘れたIT会社社長、強迫観念にとらわれた歌劇団出身の人気女優、そして過疎地に派遣された
  精神科医伊良部を巻き込む町長選挙・・・)

 ・ララピポ (対人恐怖症のフリーライター(32歳)。NOと言えないカラオケBOX店員(26歳)。アダルト・風俗専門のスカウトマン(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家(52歳)。
  専業主婦だが家はゴミ屋敷、そして一応熟女アダルト女優(43歳)。デブ専ウラDVD女優のテープリライター(28歳)・・ どんな人生でも毎日は続いていく)

 ・我が家の問題 (完璧すぎる妻のおかげで帰宅拒否症になった夫。両親が離婚するらしいと気づいてしまった娘。里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦。
  誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ)


乙川優三郎
 ・生きる (藩衰亡を防ぐため、家老から追腹を禁ぜられた又右衛門。跡取りの切腹、身内や家中の非難の中、ただひたすらに生きた12年を問う。 
  第127回直木賞受賞作)


角田光代
 ・太陽と毒ぐも (お風呂嫌いの彼女にいらつく男、通販マニアの彼にうんざりしてゆく女など、どこか滑稽で不幸な、でも実はどこにでもいる恋人たちを
  描いた、11の恋愛短篇集)

 ・空中庭園 (郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみ隠さず」。でも本当はみんなが秘密をもっていて・・。
  一人一人が閉ざす透明なドアから見た風景を描く連作家族小説)

 ・八日目の蝉 (不倫相手の留守宅に忍び込み、眠っていた赤ん坊を見て、思わず連れ去ってしまう・・。生まれるはずだった子供と、不倫相手の妻が産んだ
  女児を重ね合わせ、薫と名づけたその子を抱いて逃亡生活を始める―。家族という枠組みの意味を探る、長篇サスペンス)

 ・対岸の彼女 (専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵のもとでハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、
  それだけのことでなぜ女同士、分かりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作)


川上弘美 
 ・ざらざら (熱愛・不倫・失恋・片思い・男嫌い・処女、そしてくされ縁・友愛・レズビアン。さまざまな女性の揺れ動く心情を独特のタッチで描いた23篇)

 ・真鶴 (失踪した夫を思いつつ恋人の青茲と付き合う京は、夫、礼の日記に「真鶴」という文字を見つける。 “ついてくるもの”にひかれて「真鶴」へ
  向かう京。夫は「真鶴」にいるのか?)


川上未映子
 ・ヘヴン (4月のある日14歳の「僕」に届いた一枚のメモ。僕の斜視を「ロンパリ」と嗤い、日常的に暴力をふるう「彼ら」が見つけた新しい遊びかと塞ぐ
  僕の前に現れたのは、クラスメートの「コジマ」だった。彼女もまた外見が不潔と女子生徒から日常的に苛められていた。ひそやかに不器用に始まったコジマとの
  交流は、やがて、陰鬱でしかなかった僕の「世界」に輝きを与えていく。僕の世界に明るい面をくれたコジマとの友情は永遠に続くはずだった。
  もし彼らが僕達を放っておいてくれたなら─。なぜ彼らは僕を苛めるのだろう。人はなぜ理由もなく人を傷つけられるのだろう─)


木内昇
 ・漂砂のうたう (御一新から10年。武士という身分を失い、根津遊郭の美仙楼で客引きとなった定九郎。自分の行く先が見えず、空虚な中日々をやり過ご
  す。苦界に身をおきながら、凛とした佇まいを崩さない人気花魁、小野菊。美仙楼を命がけで守る切れ者の龍造。噺家の弟子という、神出鬼没の謎の男
  ポン太。変わりゆく時代に翻弄されながらそれぞれの「自由」を追い求める男と女の人間模様。第144回直木賞受賞作)


北村薫
 ・語り女(め)たち (主人公「彼」が海辺に小部屋を借り、アラビアの王にならって語り女を募り、彼女達の不思議な体験談を聴くというストーリー。17篇)

 ・ひとがた流し (アナウンサーの千波、作家の牧子、元編集者で写真家の妻となった美々は、学生の頃からの幼なじみ。牧子と美々は離婚を経験、
  それぞれ一人娘を持つ身だ。一方、千波は朝のニュース番組のメインキャスターに抜擢された矢先、不治の病を宣告される)

 ・鷺と雪 (華族主人の失踪の謎を解く「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」、昭和11年2月、
  運命の偶然が導く切なくて劇的な物語の幕切れ「鷺と雪」の3篇を収録した、昭和初期の上流階級を描くミステリー“ベッキーさん”シリーズ最終巻。
  第141回直木賞受賞作 )


桐野夏生
 ・柔らかな頬 (カスミはデザイナーの男と不倫関係にあり、家族を捨てることも考えていた。カスミが男と一緒にいる時、娘の有香が行方不明になる。
  彼女は罪の意識に呵まれ、娘を捜すことに人生の全てを捧げる。他方、末期がんの元刑事が1人、残り少ない人生をかけて有香を探そうとしていた・・。
  第121回直木賞受賞作)


熊谷達也
 ・まほろばの疾風(かぜ) (八世紀。弱冠18歳のアテルイを長とし、自然を愛し平穏に暮らす蝦夷の民と、金の産出と蝦夷征伐を目的に、陸奥に押し寄せる
  坂上田村麻呂を中心とする大和朝廷軍。古代東北の英雄の生涯を描く歴史巨編)

 ・邂逅の森 (大正年間、身分違いの恋から故郷を追われたマタギの青年、松橋富治の波乱の人生を描く。自然に対する畏敬の念あふれる雄大な物語。
  第131回直木賞受賞作)


桜木紫乃
 ・ホテルローヤル (北国の湿原を背にするラブホテル。恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と
  肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も
  複雑な事情を抱え…。第149回直木賞受賞作)


佐々木譲
 ・廃墟に乞う (13年前に札幌で起きた殺人事件と、同じ手口で風俗嬢が殺害された。道警の敏腕刑事だった仙道が、犯人から連絡を受けて、故郷である旧炭
  鉱町へ向かう表題作をはじめ北海道の各地を舞台に、任務がもとで心身を耗弱し休職した刑事が、事件に新たな光と闇を見出す連作短編警察小説。
  第142回直木賞受賞作)


佐藤賢一
 ・王妃の離婚 (15世紀末フランス。国王ルイ12世の離婚申し立てに、王妃ジャンヌ・ドゥ・フランスは徹底抗戦の構えを示す。弁護側証人までがルイ側に寝返る汚い裁判。
  ジャンヌの父、悪名高い暴君ルイ11世に人生の奈落に突き落とされた過去を持つフランソワだったが、裁判のあまりの不正ぶりへの怒りと、王妃の必死の願いに
  動かされ、王妃の弁護人を受け入れる。第121回直木賞受賞作)


佐藤正午
 ・5 (結婚8年目の記念日にもらったチケットでバリ島を訪れた夫婦。倦怠期を迎えた二人、夫は常夏の国でも手袋をしている不思議な女とのある出来事を
  きっかけに、愛の記憶を取り戻す事になるが・・・)


佐藤多佳子
 ・一瞬の風になれ 1,2,3 (春野台高校陸上部。特に強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。 ひたすらに走る、そのことが次第に2人を
  変え、そして部を変える・。 思わず胸が熱くなる、そして自分も走りたくなる?とびきりの陸上青春小説)


重松清 
 ・ビタミンF (38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学1年生の息子としっくりいかない。
  妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた・・。一時の輝きを失い、人生の“中途半端” な時期に
  差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか・・」心の内で、こっそり呟きたくなる短篇7篇。 第124回直木賞受賞作)


朱川湊人
 ・花まんま (小さな妹がある日突然、誰かの生まれ変わりだと言い出したとしたら・・。大阪の路地裏を舞台に、失われてしまった懐かしさを描く作品集。
  全6篇。 第133回直木賞受賞作)

 ・都市伝説セピア (人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない― “都市伝説” に憑かれた男の狂気を描いた
  オール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀しさを
  描いた著者のデビュー作)


白石一文
 ・ほかならぬ人へ (「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた
  明生(あきお)。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴(しるし)”に気づき、徐々に惹かれていく…。様々な愛のかたちとその本質を
  描いた、もっとも純粋な恋愛小説。第142回直木賞受賞作)


真保裕一
 ・繋がれた明日 (喧嘩の末、誤って殺人の罪を犯した中道隆太は、刑期満了を目前に仮釈放となる。やがて勤務先や自宅のアパートに「この男は人殺し」
  と書かれた中傷ビラが。孤独な犯人探しを始めた隆太の前に立ちはだかる “障壁” とは?“罪と罰” を問うサスペンス)


鈴木英治
 ・結ぶ縁─父子十手捕物日記 (脅し文の相談で奉行所にやって来た材木問屋の主人が、商談帰りに襲われた。通りすがりの浪人に救われ、一命を取りとめた
  というが、腑に落ちない文之介。捕り逃した嘉三郎の探索もあって、手が回らずに・・)


諏訪哲史
 ・アサッテの人 (「ポンパ!」 突如失踪してしまった叔父が発する奇声! アパートに残された、叔父の荷物を引き取りに行った主人公は、そこで叔父の残した
  日記を見つける・・ 第137回芥川賞受賞作) 


高樹のぶ子 
 ・ナポリ 摩の風 (恵美子はナポリ滞在中に風変わりな男を紹介された。舞台美術家・ドニ鈴木。250年前のオペラ歌手の生れ変りと称するドニは、
  妖しく強烈な精気を放っていた。彼の妄言を受け流そうとするも、その魔力に翻弄されてしまう恵美子・・・)


田口ランディ
 ・富士山 (富士山の麓で10年以上も集め続けたゴミの要塞に住む、妖怪のような老女の話「ジャミラ」他、富士山にまつわる珠玉の連作短篇集)

 ・コンセント (金融雑誌の編集ライター、朝倉ユキ。彼女の兄が死んだ。2か月前から行方不明だった兄は、引きこもり衰弱死していた。見つかったのは
  無惨にも腐敗した死体・・。部屋に残された、コンセントに繋がれた掃除機だけが死とは裏腹な印象を残していた。兄の死とコンセント、この2つの事象が
  ユキを生の追求へと駆り立てる)


田牧大和
 ・鯖猫長屋ふしぎ草紙 (江戸の根津宮永町に、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。猫の名前はサバ。飼い主は三十半
  ばの売れない画描き―。炊きたての白飯しか食べないわがままものの猫様が“仕切る”長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる
  不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし)

 ・鯖猫長屋ふしぎ草紙 2 (「鯖猫長屋」が、住人が減って存続の危機に!そんな折、団扇売りを生業にする色男が長屋に引っ越してくる。どうやらそこには
  サバが一枚噛んでいるらしい。一方「黒ひょっとこ」の異名を持つ元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽にも、怪しげな影が近づいてきて…。
  江戸を舞台にした、謎と人情あふれる「鯖猫長屋」シリーズ第2弾)


辻原登
 ・花はさくら木 (江戸時代中期・宝暦11年。京・大坂を舞台に、即位前の智子内親王(後桜町天皇)、権謀術数の田沼意次が活躍する。人・歴史・地理が
  あやなす華麗な恋と冒険の時代小説)


天童荒太
 ・悼む人 (週刊誌記者・蒔野が出会った坂築静人(さかつきしずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を
  放浪している男。人間不信の蒔野は静人の化けの皮をはごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と
  出会い、2人は行動を共にする。その頃静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた。第140回直木賞受賞作) 


藤堂志津子
 ・風の部屋 (男はどうして「部屋」にやってくるのか。あたかも二人芝居のように緊迫した男女の心理劇。戸惑いねじれた季節、不倫でも旅行でもない冒険が
  はじまる・・)


中島京子
 ・小さいおうち (赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代に
  よみがえる)


中山可穂
 ・法師(よろぼし) (難病を抱える少年と、少年に父親を超えた愛情を抱く義父との交流・・。新人作家が昔、編集者だったというホームレスに出会い、
  そのホームレスの若き日の話を聞く・・。父と母と、父の姉の複雑な関係を高校生の娘の視点から描く・・ 全3篇)


なかにし礼 
 ・長崎ぶらぶら節 (長崎の丸山芸者・愛八。彼女が初めて本当の恋をしたのが、長崎学の研究者・古賀十二郎。「な、おいと一緒に、長崎の古か歌ば探して
  歩かんね」―忘れられた名曲「長崎ぶらぶら節」との出会い。そして親に捨てられた少女・お雪をはじめ、人々に捧げた無償の愛を描く。
  第122回直木賞受賞作)


乃南アサ
 ・風の墓碑銘(エピタフ) (東京・下町の解体工事現場から白骨死体が発見され、その後大家である徘徊老人の撲殺事件。真夏の下町を這いずり回ること2ヶ月
  あまり。中年刑事と女刑事のコンビはようやく解決の糸口を・・)


畠中恵
 ・とっても不幸な幸運 (ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きな店長のいる新宿のとある酒場。そこに持ち込まれた「とっても不幸な幸運」
  という名の缶。中から現れた不思議な物が常連客たちにもたらしたものは、幸せ?それとも・・?)

 ・ しゃばけ (江戸の大店の若だんな一太郎は、一粒種で両親に溺愛されているが、めっぽう身体が弱い。そんな彼を、身の周りにいる犬神や白沢(はくた
  く)といった妖(あやかし)たちがいつも守っている。ある夜、一太郎は人殺しに遭遇してしまう。妖の助けを借りて下手人探しに乗り出すものの・・。
  日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作)

 ・ぬしさまへ (めっぽう身体が弱く寝込んでばかりの若だんな一太郎は、他人の目には見えぬ摩訶不思議な連中、妖達に守られている。でも店の手代に
  殺しの疑いをかけられたとなっちゃあ黙っていられない。さっそく調べに乗り出すが・・。「しゃばけ」シリーズ第2弾)

 ・ねこのばば (え!?身体が弱くて、繊細で、正義感いっぱいの、あの若だんながグレちゃった?犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に
  守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる若だんな一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々―。愛嬌たっぷり、愉快で不思議な
  人情妖怪推理帖。「しゃばけ」シリーズ第3弾)

 ・おまけのこ (親友・栄吉との大喧嘩あり、「屏風のぞき」の人生相談あり、小さな一太郎の大冒険ありと、妖怪人情推理帖は、おもしろさてんこ盛り。 
  「しゃばけ」シリーズ第4弾)

 ・うそうそ (二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに。初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、
  旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき・・。「しゃばけ」シリーズ第5弾)

 ・ちんぷんかん (若だんなが三途の川で溺れてる?そりゃいけねぇ。すぐに助けに行かないと! で、三途の川ってのはどこにあるんで?―頼りになるのか
  ならぬのか、どこかとぼけた妖達と誰より病弱な若だんながお江戸の町を舞台に大活躍する、「しゃばけ」シリーズ第6弾)

 ・いっちばん (摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎。厚化粧のお雛ちゃんの素顔が明らかになる 
  「ひなのちよがみ」の他4編を収録。「しゃばけ」シリーズ第7弾)

 ・ころころろ (若だんなにシリーズ最大のピンチ!朝起きたら目から光が消えていた!皆で助けないといけないって時に、佐助が奥さんと暮らし始めた!? 
  どうなる若だんな?「しゃばけ」シリーズ第8弾)

 ・ゆんでめて (左・右に分かれたあの道で右を選んだ若だんな。それが全ての始まりだって?佐助よりも強い女子(!?)や、若だんなの淡い恋に、
  妖オールスターでのお花見で繰り広げられる “化け” 合戦。「しゃばけ」シリーズ第9弾)

 ・やなりいなり (いつも妖たちで騒がしい長崎屋が空前絶後の大賑わい!鳴家よりも遥かに小さなお客に、禍をもたらす恐ろしい神様達、お喋り極まりない
  御仁や、触るととんでもないことになってしまう子供など「しゃばけ」史上最高の千客万来!さらに全話に「レシピ」も付き。「しゃばけ」シリーズ第10弾)

 ・ひなこまち (若だんなが謎の木札を手にして以来、続々と相談事が持ち込まれるようになった。船箪笥に翻弄される商人に、斬り殺されかけた噺家、
  霊力を失った坊主、そして恋に惑う武家。そこに江戸いちばんの美女探しも絡んできて─ このままじゃ、ホントに若だんなが、倒れちゃう!
  「しゃばけ」シリーズ第11弾)

 ・たぶんねこ (若だんなが大店の跡取り息子たちと稼ぎの競い合いをすることになったってぇ!? 長崎屋には超不器用な女の子が花嫁修業に来るし、
  幼なじみの栄吉が奉公する安野屋は生意気な新入りの小僧のおかげで大騒ぎ。おまけに幽霊が猫に化けて…。てんやわんやの今回の鍵を握るのは、
  荼枳尼天様と「神の庭」! 「しゃばけ」シリーズ第12弾)

 ・すえずえ (な、なんと、病弱若だんなが遂に嫁取りだってぇ!? お相手は一体い誰なの? 上方で大活躍した若だんなの評判を聞きつけ、仲人たちが
  長崎屋に押しかけてきちゃった! けれど結婚したら仁吉や佐助、妖たちとはお別れかもしれない。幼なじみの栄吉にも何かあったみたいだし・・。
  いつまでも皆で過ごすこの日々が続くと思っていたのにな─ハラハラな新展開にドキドキの「しゃばけ」シリーズ第13弾)

 ・なりたい (来世で何になりたいか苦悶中の若だんな! 神様に気に入られる答えは見つかるの~? 許嫁も決まった病弱若だんなは仕事を覚えたくて仕方がない!
  渋る兄や達を説き伏せて働いたものの、3日で寝こんじゃった。寝ながらできる仕事を探すことになったけど、悪戦苦闘。しかも消えた死体を探せとか、
  猫又の長を決めろとか、おまけに神様まで…。長崎屋の離れは今日も事件でてんてこまい! 「しゃばけ」シリーズ第14弾 )

 ・おおあたり (江戸の大店長崎屋の病弱若だんなは、この夏も寝込んでばかり。父上の仕事の手伝いをもっとしたいのに、心配性の兄や達に止められなかなか
  上手くいかない。一方、菓子作りの修業中の若だんなの親友・栄吉はようやく美味しい「あられ」を作れた! それなのに、なぜか栄吉の婚約が窮地に!? 
  若だんなは彼を救えるの~?「しゃばけ」シリーズ第15弾)

 ・とるとだす (長崎屋の主が死んだってぇ!? それって若だんなのおとっつぁんのこと~?長崎屋にいったい、何が起きているの?何より、病弱若だんなに
  跡を継げるの? だ、大丈夫かな・・?おまけに骸骨も襲ってくるし、心配事が尽きませんよ!「しゃばけ」シリーズ第16弾)

 ・むすびつき (若だんなは、前世でどんな人だった? 若に会いたい、とつぶやく玉の付喪神。見覚えがあるという貧乏神の金次は、合戦の時代に出会った
  “若長"のことを語り始める。鈴彦姫は、縁のある神社の宮司が、一太郎に生まれ変わったのでは、と推理する。さらに、三百年前に前世の若だんなに惚れ
  ていたという麗しい鬼女まで現れ――。輪廻転生をめぐる5話を収録、人と妖との絆が胸に沁みる「しゃばけ」シリーズ第17弾)


坂東眞砂子 
 ・La Vita Italiana (イタリアに関するエッセイ。前半は作品執筆のために滞在したパドヴァとヴェネツィアでの話。後半はタヒチに移ってからイタリアを
  再訪した時の話)


東野圭吾
 ・手紙 (弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう兄。その後兄は月に1度、獄中から手紙を送る。
  一方で進学、恋人、就職と、人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルにより、その手からすり抜けていく。希望なき世界を彷徨う人生。
  日を追うごとに、兄からの手紙は無視され、捨てられ、やがて・・ )

 ・赤い指 (家庭崩壊、少年犯罪、少女趣味、老人問題・・・ 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に刑事が立ち向かう)

 ・片想い (大学時代のアメフト部のメンバーとの定例の飲み会の後、哲郎は10年ぶりに会った元マネージャーの美月にある秘密を告白される。そして、その秘密は
  思いもかけない形でメンバーに影響を与えていく・・・)

 ・黒笑小説 (丸い物がすべて巨乳に見えるようになって…「巨乳妄想症候群」。メル友に会うため写真と実物の差を埋めようとする女…「奇跡の一枚」。
  他、「選考会」等全13編の爆笑短編集)

 ・容疑者Xの献身 (天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか・・ 
  第134回直木賞受賞作)


姫野カオルコ
 ・ハルカ・エイティ (滋賀県に生まれたハルカは女子師範学校を経て、見合い結婚で専業主婦になったが、夫はまもなく出征。
  太平洋戦争が勃発し、舅姑と大阪で暮らす。やがて敗戦を迎え、経済的理由から職業婦人となり、ハルカは女性として開花してゆく・・)


藤田宜永
 ・樹下の想い (男と女の20余年。秘めた想いが実を結ぶとき・・。花材職人と華道家元が花木に託す熱情の過去。長編恋愛小説)


万城目学
 ・鴨川ホルモー (謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた「ホルモー」とは? 恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、
  魑魅魍魎(ちみもうりょう)は跋扈(ばっこ)する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。前代未聞の娯楽大作)

 ・鹿男あをによし (「さあ、神無月だ ―出番だよ、先生」。二学期限定で奈良の女子高に赴任した “おれ”。 ちょっぴり神経質な彼に下された、
  空前絶後の救国指令!?)

 ・プリンセス・トヨトミ (女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子(ちゃこ)。彼らが暮らす空堀(からほり)商店街に、
  会計検査院の調査官3人の手が伸びる)


松井今朝子
 ・銀座開化事件帖 (士族の身でありながら芝居に関わり、御一新後は蝦夷地に渡った変わり種。久々に江戸ならぬ東京に戻ってきた宗八郎。近代日本の
  創世期・明治ならではの珍妙な事件が次々と起こる街・銀座。ヤソ(キリスト教)信者や薩摩っぽの巡査、新時代の女学生、と様々な人に囲まれる・・)

 ・吉原手引草 (なぜ吉原一の花魁(おいらん)葛城(かつらぎ)は、忽然と姿を消したのか? 吉原で働く人々の口から語られる廓(さと)の表と裏。
  やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく・・。第137回直木賞受賞作)


三浦しをん  
 ・まほろ駅前多田便利軒 (東京のはずれに位置する ‘まほろ市’ の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。多田と行天コンビの
  魅力満点の連作集。第135回直木賞受賞作)


道尾秀介
 ・片眼の猿 (三梨は私立探偵。ちょっとした特技のため、業界では有名人。今は地味だが報酬が破格の、ある産業スパイについての仕事中。
  楽勝と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれてしまった・・。)

 ・月と蟹 (小学生の慎一と春也は「ヤドカミ様」なる願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子をこらしめる他愛ない儀式はいつしか
  より切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける…。第144回直木賞受賞作)


宮部みゆき 
 ・名もなき毒 (あらゆる場所に「毒」は潜む。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、
  私立探偵を訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった)

 ・今夜は眠れない (放浪の相場師、と呼ばれた男がなぜか母さんに現金で五億円もの遺産をのこした。サッカー少年の僕と両親、平凡な一家の夏休みに暗雲が
  たちこめはじめる。近所や学校の僕らへの態度が変化、知らない人からの嫌がらせ、父さんは家出― 母さんと相場師の間には何があったのか?
  僕は親友の島崎と、謎の解明に乗り出したが・・)


村上春樹
 ・はじめての文学 (小説の面白さ、楽しさを味わうために、著者自身が用意したスペシャル・アンソロジー。 はじめての人も、春樹ファンも欠かせない
  一冊。全17篇)

 ・ノルウェイの森(上) (暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が
  流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を
  拓いた長編小説)

 ・ノルウェイの森(下) (あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。新しい僕の大学生活は
  こうして始まった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同じ学部の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに
  描いた作品)


村山由佳
 ・星々の舟 (禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて・・ 
  愛とは、家族とは何か。第129回直木賞受賞作)


森絵都 
 ・風に舞いあがるビニールシート (才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する
  国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり・・。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。
  第135回直木賞受賞作)


諸田玲子
 ・其の一日 (長い長い一日に遭遇した数々の出来事、多くの人々、様々な思い。それらをどう腹におさめ、これから先いかに生きてゆくのか。
  江戸市中で懸命に生きる人々の運命の一日。全四篇)


山本一力
 ・蒼龍 (途方もない借金を背負う若夫婦が、貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。 どうか、今年こそ・・。生きる力と明日への希望を与えてくれる
  感動の傑作集。全四篇)

 ・あかね空 (希望を胸に上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。味覚の違いに悩みながらも恋女房に助けられ表通りに店を構えるが・・。
  永吉一家二代の有為転変に、かけがえのない家族の絆を描く、書き下ろし時代長篇。第126回直木賞受賞作)

 ・辰己八景 (手をつないだわけでもない。好き合っていたのかもわからない。それでも祝言を挙げると知ったあの時、涙がどうしても止まらなかった・・。
  遠い日の思い人と再会する女性の迷いと喜びを描く「やぐら下の夕照」。売れない戯作者がボロ雪駄の縁で一世一代の恋をする「石場の暮雪」。
  江戸深川の素朴な泣き笑いを、温かで懐かしい筆が八つの物語に写し取る。著者の独擅場、人情の時代短編集)


山本兼一
 ・利休にたずねよ (女のものと思われる緑釉〔りょくゆう〕の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・
  秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に
  満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。思いがけない手法で利休伝説のベールが剥がされていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作)


山本文緒
 ・プラナリア (乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。この洞窟の出口はどこにある・・ 現代の “無職” をめぐる五つの物語。
  第124回直木賞受賞作) 


楊逸(ヤン・イー)
 ・時が滲む朝 (1988年夏、中国の名門大学に進学した2人の学生、梁浩遠(りょう・こうえん)と謝志強(しゃ・しきょう)。
  様々な地方から入学した学生たちと出会うなかで、2人は「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考え、天安門広場に行き着く─。
  大学のキャンパスで浩遠と志強が出会った「我愛中国」とは。第139回芥川賞受賞作)   


唯川恵 
 ・肩ごしの恋人 (自立した女は他人も自分も信じられない。女性を武器にする女は結婚、離婚を繰り返す。そんな27歳の2人の主人公と物語を紡ぐのは
  男子高校生、やさしい妻帯者、美しいゲイ・・。第126回直木賞受賞作)


横山秀夫
 ・半落ち (請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。
  男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか)


吉本ばなな
 ・不倫と南米 (恋をするなという方が難しい。それは、熱狂と官能の街ブエノスアイレスから始まる。南米の濃密な大気のなかでつのる恋心。
  7人の狂おしい恋と、胸をうつ家族の絆を描く)


リリー・フランキー
 ・東京タワー (著者が骨身に沁みるように綴る、母と子、父と子、友情。 この普遍的なテーマを熱くリアルに語る著者初の長編小説)


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